大道芸
先日、上野にある国立西洋美術館でやっているモネ展に行ってきました。
そのときの話はまた今度話させてもらいますが、今日はそこまでの道の途中で見た大道芸について書きたいと思います。あまりに感動したので。。。
なぜ僕がこれを書こうと思ったかというと、やっぱりすごいなって思ったからです。その理由は次の三つですね。
箇条書きのところだけでも読んで下さい!!(>_<)
1. 自分が純粋に好きだと思った事を極めて稼いでいる
大学生の就活を想像すると分かりやすいと思いますが、人が仕事を見つけるときは、「なんとなくこういうことしたいなあ」とか、「自分はこういう経験をしてきて、こういうことが合ってるんじゃないかなあ」とか、そういうきっかけで仕事を選んでいる人が世の中にはかなりいるんじゃないかと思います。
まあ入り口はこういうことを考えながら入って、結果的に働きながら本当に好きになっていればいいなとも思いますが。
子どもの頃の夢ってすごく純粋でいいな、と思ったりしませんか?例えばプロ野球選手になりたいって男の子、ケーキ屋さんで働きたいっていう女の子。なんかこういう本当に純粋に好きな事を仕事にしたいっていうのは素敵だと思うわけです。
それでは、大道芸人さんはどうなのか?きっときっかけはこういうところなのかと想像してます。
それを本当に仕事にしてしまった!っという点がやっぱり素敵で、しかも楽しそうに芸をしてくれるわけですよ。
だからこういう動機で何か始める事ってやっぱり人を惹き付けるし、自分も輝くのかなと思います。
あ、でも前にある携帯ショップの店員さんが、「仕事を楽しむコツは、任された仕事をどれだけ好きになれるかですよ」って言ってたことがありました。
なので結局は好きになれるかどうか、かもしれないですね。
2. 怪我のリスクをとって、人を感動させている
自分を傷つける覚悟をもって働いている人ってどれだけいるのでしょうか。
例えば、仕事で失敗のリスクを負ってチャレンジできているのかだとか。なんとなくですが、ハイリスクのところにはハイリターンが転がってると思うわけです。
かの大倉喜八郎も言っていました!!!「誰も引き受けないところに商機はある」と。
(これちなみに最近読んでいる本『日本を創った男たち』で読んだので)
3. 人を惹き付ける力とそのために一歩踏み出す力がある
どれだけ芸が優れていても、お客さんを惹き付けないと楽しんでもらえない。
そして、惹き付けるためには勇気を持って踏み出さなければいけない。
正直、そこまで話が面白かったとは思いません。それでもきっとどうやったら盛り上がるのかを必死に考え、一人だし恥ずかしいし不安もあるけどそれをお客さんの前でトークという形で出し、惹き付けていた。
これって最近の日本企業に言われていることを想起させませんか?
「日本は素晴らしい商品を作る事ができる。しかし、顧客を楽しませるための具体的な戦略と、リスクをとってでもそれを実行していく度胸がない。」と。
彼を見習って、こういう点を意識していけたらなと思います。
まあそれでも何より一番感動したのは、必死に本気でやって、だからこそ感動を創りだしていたことですね。
ちなみに大道芸の歴史は、奈良時代まで遡るそうです。
海外では大道芸のようなものは一般的な職業として認知されているようで、一方で日本での地位は低いようです。
日本ではこういうパフォーマンスに対してお金を出さない人も多いと思いますが(出しても100円とか。)、これが地位の低い一つの要因なんじゃないかなと思います。
つまり、出すお金というのはパフォーマンスに対する価値ですよね。つまりパフォーマンスの低価値化。
わざわざ職業として、舞台を用意して、っていう価値がなくなってしまう。
でも本当は出しているお金以上の価値を感じている人は多いと思います。
自分達がそれを正当に評価しないとこうしたパフォーマンスが見れなくなってしまう。何より、そのパフォーマーに対して失礼なんじゃないかなと思います。
だから、自分がいいなと思ったものに対しては、積極的にお金を出すべきだと思います。
自分が本当に感じた通りの価値を。
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